また間が空いた。
しかし実際90分(+α)もあると、まとまった時間がないとなかなか観直しができないというかですね。
コリン・デクスター原作のモース警部がまだ刑事になりたての若い頃を描いたドラマ"Endeavour"。
一応シリーズ2まで出ているのだが、シリーズ1の感想を書くのを忘れていたのでまずはそこから。
ちなみに繰り返しになるのだが、シリーズ1はパイロット版+4話で約90分。エピソードによってはそれより長かったりする。Wowow で放送されていたようなのだが、その長い部分はカットされているよう。
で、パイロット版とドラマの概要→http://niyari-orbit-catseye.at.webry.info/201405/article_24.html と、第1話→http://niyari-orbit-catseye.at.webry.info/201406/article_21.html 、第2話→http://niyari-orbit-catseye.at.webry.info/201406/article_29.html 、第3話→http://niyari-orbit-catseye.at.webry.info/201407/article_6.html 、 ときて、その続き。これが4話目なので、これでシリーズ1は終了。
しかしシリーズ2は、とりあえず最初の2話は8月末にWowow で放送するよう。ちなみにシリーズ1から通し番号にしたようなので、パイロット版を含めてシリーズ1がCase1~5、シリーズ2がCase6からスタートになるという。で、まあ一応Wowow で放送するなら、ネタバレにならないようその前後でいいかなあ、シリーズ2は。←そしてまた間が空く(笑)。
ともあれ、そんなわけでシリーズ1最終話の第4話"Home"。
このドラマは一応1話ごとに季節が移ろっていて、全話は秋か初冬くらい、今回は冬。モースはオックスフォードのとあるカレッジの教師がひき逃げにあって死亡したとみられる事件を調べる。しかし現場の状況から、これは単純なひき逃げではないのではないかと疑念を抱く。死者の持ち物の中から電話番号が書かれたマッチを見つけるが、それはとあるナイトクラブのものだった。一方サーズディ警部補はトラックが奪われた事件を捜査。その過程でロンドンのギャングがオックスフォードのナイトクラブにやってきたらしいとのうわさを耳にする。そのギャング、Kasper の名に表情を変えるサーズディ。サーズディはひき逃げの捜査からそのナイトクラブに行きついたモースにもそこに近づかないよう警告する。一方、モースのもとには父親の具合が思わしくないとの連絡が来て、という。
ちなみにモースの複雑な家庭事情については原作でも触れられているのだが。
このドラマでもちらっと口にされているが、実の両親は離婚、その後母親のもとで育つのだが、母親の死後父親に引き取られる。しかし父親の再婚相手との折り合いが非常に悪かったらしい。この話の中でも随分つっけんどんな態度をとられているのだが。以前の話の中で、灰色の人生にいたところを音楽に救われた、この世にこんな美しいものがあったのかと口にしている場面があるのだが、それは多分この頃のことを指していると思われ。さらにちなみに、父親との仲もそれで何だかこじれてしまっているようなのだが、異母妹Joyce との仲はいい。
それでそのJoyce がモースに何故オックスフォードに戻ったのかと尋ねて、そこで"Proverb 26:11" と口にしているのは、聖書の箴言の引用。英語圏では聖書やシェイクスピアの知識は必須というか、モースの場合英詩やら古典やらまで引用してきますしねえ(笑)。まあこれはモースだけじゃなくて、オックスブリッジ出の人は理系でも平気でばりばり古典の引用をしてきたりする博覧凶器(誤字ではない)な人が多いのだが。でもコレッジ内ではなく警察内でそういうことをするからひけらかしと思われたりするんだよ(笑)。
話を戻して、箴言26:11は、「犬が自分の吐いたものに戻るように/愚か者は自分の愚かさを繰り返す」。つまり妹はモースがかつて恋愛沙汰でオックスフォードを去った苦い過去を知っているし、本当ならオックスフォードに戻りたくないだろうに何故戻ったのか、またバカな真似をするのではないかと心配しているということ。モースの方は犯人は現場に戻ってくるというしと混ぜっ返しているが。でも結局この後ずっとオックスフォードにいることになるわけだしね、バカな真似もしつつ(笑)。
そしてその実の家族、というか主に父親とのこじれた関係と、モースをさりげなく危険から遠ざけてかばおうとするサーズディとの疑似親子っぽい関係の対比が見どころというか。本当にもうサーズディ警部補がお父さんと化している。
それから、この話ではずっと話題に上がっていたDS(巡査部長)への昇進試験がいよいよ近づいているらしいことがたびたび口にされるのだが。ちなみにモースはDC(巡査)。DはDetective=単に犯罪捜査を行なう刑事だということを便宜上示しているだけで階級ではないので、階級は1番下っ端の巡査。それでシリーズ1の第1話からずっと、署長には経験不足ではないかと、ヒラの下っ端なのにDI(警部補)のサーズディの補佐をするのは階級をすっ飛ばしていておかしいと指摘されたり、周囲からも悔しかったらさっさと昇進してDSになれと言われたり、さんざんあれこれ言われてきているのだが、果たしてモースは無事昇進できるのか? 試験勉強仲間のストレンジ巡査の方は? というのも実はこの話の気になる点のひとつだったり。
あ、それからもちろん、イギリスの警察官はアメリカとは違って、通常は拳銃を持ち歩いたりしません。ギャングの手入れがあるとか、そういう特別な場合だけですかね。というか一般人の拳銃所持も日本と同じで原則違法。条件付きで認められてはいるものの、その条件も厳しい。しかしこのドラマの舞台は、繰り返しになるが1965年で、第二次世界大戦から20年しか経っていない。ので、戦争当時の銃を所有している人がいてもおかしくないわけで。サーズディも大戦で従軍していたことが以前の話で判明している+問題の銃は中折れ式の、形からすると多分エンフィールド・リボルバー=第二次大戦中のイギリス軍の制式拳銃。なので、多分その当時のもの。
さらに蛇足。事件を調べるうちに被害者の在籍していたコレッジが地所を売りに出し、そこが宅地開発される予定という事実が浮かび上がる。それについて、その地所の農民が土地を奪われたと糾弾する記事が書かれ、そのことについて詰め寄られた学長が「彼らの土地ではなくコレッジの土地だ」と言うのだが。まあオックスフォードのコレッジが地所を持っていて、それを貸し出したり何だりして経営しているというのは昔からやってたことではあるのだが(それはもう何百年と)、たまたま今読んでた別の歴史小説で、イングランドが他国に土地を割譲したためそこに住んでいた農民がその土地を追われることになり、ここは俺たちの土地だと詰め寄る農民に対して、お前たちの土地ではなく国王の土地だと言い返す王の側近の台詞があって。あ~何というか、こういうあたりイギリスは何百年も変わってないなあ、と。それだけ。
というわけで今日はこのあたりで。
コリン・デクスター原作のモース警部がまだ刑事になりたての若い頃を描いたドラマ"Endeavour"。
一応シリーズ2まで出ているのだが、シリーズ1の感想を書くのを忘れていたのでまずはそこから。
ちなみに繰り返しになるのだが、シリーズ1はパイロット版+4話で約90分。エピソードによってはそれより長かったりする。Wowow で放送されていたようなのだが、その長い部分はカットされているよう。
で、パイロット版とドラマの概要→http://niyari-orbit-catseye.at.webry.info/201405/article_24.html と、第1話→http://niyari-orbit-catseye.at.webry.info/201406/article_21.html 、第2話→http://niyari-orbit-catseye.at.webry.info/201406/article_29.html 、第3話→http://niyari-orbit-catseye.at.webry.info/201407/article_6.html 、 ときて、その続き。これが4話目なので、これでシリーズ1は終了。
しかしシリーズ2は、とりあえず最初の2話は8月末にWowow で放送するよう。ちなみにシリーズ1から通し番号にしたようなので、パイロット版を含めてシリーズ1がCase1~5、シリーズ2がCase6からスタートになるという。で、まあ一応Wowow で放送するなら、ネタバレにならないようその前後でいいかなあ、シリーズ2は。←そしてまた間が空く(笑)。
ともあれ、そんなわけでシリーズ1最終話の第4話"Home"。
このドラマは一応1話ごとに季節が移ろっていて、全話は秋か初冬くらい、今回は冬。モースはオックスフォードのとあるカレッジの教師がひき逃げにあって死亡したとみられる事件を調べる。しかし現場の状況から、これは単純なひき逃げではないのではないかと疑念を抱く。死者の持ち物の中から電話番号が書かれたマッチを見つけるが、それはとあるナイトクラブのものだった。一方サーズディ警部補はトラックが奪われた事件を捜査。その過程でロンドンのギャングがオックスフォードのナイトクラブにやってきたらしいとのうわさを耳にする。そのギャング、Kasper の名に表情を変えるサーズディ。サーズディはひき逃げの捜査からそのナイトクラブに行きついたモースにもそこに近づかないよう警告する。一方、モースのもとには父親の具合が思わしくないとの連絡が来て、という。
ちなみにモースの複雑な家庭事情については原作でも触れられているのだが。
このドラマでもちらっと口にされているが、実の両親は離婚、その後母親のもとで育つのだが、母親の死後父親に引き取られる。しかし父親の再婚相手との折り合いが非常に悪かったらしい。この話の中でも随分つっけんどんな態度をとられているのだが。以前の話の中で、灰色の人生にいたところを音楽に救われた、この世にこんな美しいものがあったのかと口にしている場面があるのだが、それは多分この頃のことを指していると思われ。さらにちなみに、父親との仲もそれで何だかこじれてしまっているようなのだが、異母妹Joyce との仲はいい。
それでそのJoyce がモースに何故オックスフォードに戻ったのかと尋ねて、そこで"Proverb 26:11" と口にしているのは、聖書の箴言の引用。英語圏では聖書やシェイクスピアの知識は必須というか、モースの場合英詩やら古典やらまで引用してきますしねえ(笑)。まあこれはモースだけじゃなくて、オックスブリッジ出の人は理系でも平気でばりばり古典の引用をしてきたりする博覧凶器(誤字ではない)な人が多いのだが。でもコレッジ内ではなく警察内でそういうことをするからひけらかしと思われたりするんだよ(笑)。
話を戻して、箴言26:11は、「犬が自分の吐いたものに戻るように/愚か者は自分の愚かさを繰り返す」。つまり妹はモースがかつて恋愛沙汰でオックスフォードを去った苦い過去を知っているし、本当ならオックスフォードに戻りたくないだろうに何故戻ったのか、またバカな真似をするのではないかと心配しているということ。モースの方は犯人は現場に戻ってくるというしと混ぜっ返しているが。でも結局この後ずっとオックスフォードにいることになるわけだしね、バカな真似もしつつ(笑)。
そしてその実の家族、というか主に父親とのこじれた関係と、モースをさりげなく危険から遠ざけてかばおうとするサーズディとの疑似親子っぽい関係の対比が見どころというか。本当にもうサーズディ警部補がお父さんと化している。
それから、この話ではずっと話題に上がっていたDS(巡査部長)への昇進試験がいよいよ近づいているらしいことがたびたび口にされるのだが。ちなみにモースはDC(巡査)。DはDetective=単に犯罪捜査を行なう刑事だということを便宜上示しているだけで階級ではないので、階級は1番下っ端の巡査。それでシリーズ1の第1話からずっと、署長には経験不足ではないかと、ヒラの下っ端なのにDI(警部補)のサーズディの補佐をするのは階級をすっ飛ばしていておかしいと指摘されたり、周囲からも悔しかったらさっさと昇進してDSになれと言われたり、さんざんあれこれ言われてきているのだが、果たしてモースは無事昇進できるのか? 試験勉強仲間のストレンジ巡査の方は? というのも実はこの話の気になる点のひとつだったり。
あ、それからもちろん、イギリスの警察官はアメリカとは違って、通常は拳銃を持ち歩いたりしません。ギャングの手入れがあるとか、そういう特別な場合だけですかね。というか一般人の拳銃所持も日本と同じで原則違法。条件付きで認められてはいるものの、その条件も厳しい。しかしこのドラマの舞台は、繰り返しになるが1965年で、第二次世界大戦から20年しか経っていない。ので、戦争当時の銃を所有している人がいてもおかしくないわけで。サーズディも大戦で従軍していたことが以前の話で判明している+問題の銃は中折れ式の、形からすると多分エンフィールド・リボルバー=第二次大戦中のイギリス軍の制式拳銃。なので、多分その当時のもの。
さらに蛇足。事件を調べるうちに被害者の在籍していたコレッジが地所を売りに出し、そこが宅地開発される予定という事実が浮かび上がる。それについて、その地所の農民が土地を奪われたと糾弾する記事が書かれ、そのことについて詰め寄られた学長が「彼らの土地ではなくコレッジの土地だ」と言うのだが。まあオックスフォードのコレッジが地所を持っていて、それを貸し出したり何だりして経営しているというのは昔からやってたことではあるのだが(それはもう何百年と)、たまたま今読んでた別の歴史小説で、イングランドが他国に土地を割譲したためそこに住んでいた農民がその土地を追われることになり、ここは俺たちの土地だと詰め寄る農民に対して、お前たちの土地ではなく国王の土地だと言い返す王の側近の台詞があって。あ~何というか、こういうあたりイギリスは何百年も変わってないなあ、と。それだけ。
というわけで今日はこのあたりで。

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