というわけで。
本日は読了本から。
この作家さんは初めて読む、というかこれがデビュー作&本邦初訳なので当たり前。
原題は"The Yard" ということで、舞台は1889年のロンドン。切り裂きジャックの事件が1888年の出来事なので、その恐怖がいまだ残る中、警察の信頼を回復するため新たな警視総監サー・エドワードがスコットランド・ヤードに殺人捜査課を創設。しかし刑事の数はわずか12人、とてもヴィクトリア朝ロンドンで毎日起こる事件をさばききれる数ではなく、折しもあごひげのある男が殺される事件が立て続けに起こっているところだった。中にはどうやらそれに耐えきれず逐電してしまった刑事もいるらしい。
。
一方巡査のハマースミスはひょんなことから子供の死体を発見するが、刑事にはよくある事故として捜査の必要なしと切り捨てられてしまう。それに納得がいかず、独断で捜査を進めることに。
そしてこの話、邦題にあるようにこの上下巻のボリュームで本当に三日間の出来事を描いているという。
その間に複数の事件が錯綜するというあたりは最近の警察小説によくあるモジュラー型と言えなくもない。それを最後には全てうまく解決にもっていくというストーリー運びがうまい。
またこの話、登場するキャラクターがそれぞれに個性的で魅力的。どうにもならないこととして割り切ることができない思いやりのあるディ警部補や、新人で戸惑うことの方が多い彼を助けるダジャレ好きの同僚ブラッカー警部補、まだヤードにきちんとした科学捜査の体系ができていないこの頃に自ら進んで検死や鑑識にあたる職務をかって出るキングスリー博士、若くてまっすぐなハマースミス巡査、ハマースミスに手を貸す同僚で同居人のおしゃれなプリングル巡査、成り行きでハマースミスに手を貸すならず者のブラックレッグ、ディ警部補に謎めいたメッセージを告げる浮浪者のダンスマンをはじめ、ディ警部補に反発めいた態度を示す同僚にしても、単なるいやな奴という感じではない。何より訳もいいので会話が実に生き生きとしていて、この魅力が十二分に発揮されているという。
また歴史ものということで当時のロンドンの様子や生活ぶりなどもちゃんと描かれている。ヴィクトリア朝ロンドンや警察小説の好きな方は特にオススメ。
ちなみにあとがきによればどうやら続編も出ているようなので、多分邦訳も出るかな。楽しみに待つとしよう。
というわけで今日はこのあたりで。
この作家さんは初めて読む、というかこれがデビュー作&本邦初訳なので当たり前。
原題は"The Yard" ということで、舞台は1889年のロンドン。切り裂きジャックの事件が1888年の出来事なので、その恐怖がいまだ残る中、警察の信頼を回復するため新たな警視総監サー・エドワードがスコットランド・ヤードに殺人捜査課を創設。しかし刑事の数はわずか12人、とてもヴィクトリア朝ロンドンで毎日起こる事件をさばききれる数ではなく、折しもあごひげのある男が殺される事件が立て続けに起こっているところだった。中にはどうやらそれに耐えきれず逐電してしまった刑事もいるらしい。
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一方巡査のハマースミスはひょんなことから子供の死体を発見するが、刑事にはよくある事故として捜査の必要なしと切り捨てられてしまう。それに納得がいかず、独断で捜査を進めることに。
そしてこの話、邦題にあるようにこの上下巻のボリュームで本当に三日間の出来事を描いているという。
その間に複数の事件が錯綜するというあたりは最近の警察小説によくあるモジュラー型と言えなくもない。それを最後には全てうまく解決にもっていくというストーリー運びがうまい。
またこの話、登場するキャラクターがそれぞれに個性的で魅力的。どうにもならないこととして割り切ることができない思いやりのあるディ警部補や、新人で戸惑うことの方が多い彼を助けるダジャレ好きの同僚ブラッカー警部補、まだヤードにきちんとした科学捜査の体系ができていないこの頃に自ら進んで検死や鑑識にあたる職務をかって出るキングスリー博士、若くてまっすぐなハマースミス巡査、ハマースミスに手を貸す同僚で同居人のおしゃれなプリングル巡査、成り行きでハマースミスに手を貸すならず者のブラックレッグ、ディ警部補に謎めいたメッセージを告げる浮浪者のダンスマンをはじめ、ディ警部補に反発めいた態度を示す同僚にしても、単なるいやな奴という感じではない。何より訳もいいので会話が実に生き生きとしていて、この魅力が十二分に発揮されているという。
また歴史ものということで当時のロンドンの様子や生活ぶりなどもちゃんと描かれている。ヴィクトリア朝ロンドンや警察小説の好きな方は特にオススメ。
ちなみにあとがきによればどうやら続編も出ているようなので、多分邦訳も出るかな。楽しみに待つとしよう。
というわけで今日はこのあたりで。



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