どうやら冬休みだったらしい。

昨年稼働再開してからその後あまりニュースを聞かなかったCERNのLHCは、クリスマス前後くらいからずっと冬休みだったらしいです。長いな~(笑)。

さらにいえば、昨年何やら記録的な高エネルギー状態を達成したとはいうもののその状態を維持するためにはさらに設備が必要だとか、それでも本格的に稼働できるまで2年はかかるとかという話なので、とりあえず次のロンドン五輪までブラックホール発生による地球消滅の危機はなさそうです(笑)。って、冗談ですよ、LHCでできる反物質だのブラックホールだのは多分できた瞬間に消えると思われるので(笑)

そして本日も朝からバンクーバー五輪の話題で盛り上がっていますが、それとは何の関係もないけれど水曜日だけどローマの日ということで。
大雑把にこれまでのあらすじ→内乱の1世紀と呼ばれた血で血を洗う内輪もめをおさめて元首政を開始したアウグストゥスに始まった帝政ローマは、1~2世紀にかけて五賢帝のもと「世界史上最も幸福な時代」(by ギボン)とうたわれるほど繁栄を謳歌するが、五賢帝最後のマルクス・アウレリウス・アントニヌス帝(以下長いのでマルクス帝)のあと即位した息子のコンモドゥスがやりたい放題で国を傾けてしまい、コンモドゥスが暗殺された後軍の後押しで即位したペルティナクス帝が綱紀粛正と改革に乗り出すものの、急ぎすぎたせいか反発をくらってわずか3カ月でこれまた暗殺されてしまった

で、そもそもは自分たちが担ぎ出したにもかかわらずペルティナクス帝を暗殺した親衛隊は、うっかり勢い任せで皇帝を殺しちゃったものの、その後どうするかとかはいかにもラテン系人種らしくあまり何も考えていなかったように思われる(笑)これが計画性のあるドイツ人とかだと「次は自分たちの言いなりになる誰それを皇帝にしよう」と全体会合で決定の上打診も根回しも済ませたうえで皇帝を暗殺するという流れになるんだろうけどねえ(笑)。しかしそういう先の見通しはな~んにも考えてなかったらしいこの親衛隊の連中はどうしたかというと、とりあえず自分たちの利益にあるように皇帝を選ぼうとはしたようだ。しかしそれがどうしてこうなるのか、何と皇帝の位を競売にかけることにした
しかしさすがにお金で皇帝の位を買うというのはどうかと思ったのか(まあこれから1000年以上経つと神聖ローマ皇帝の位が事実上現ナマの額で決まるという状況になったりしますけどね(笑))、誰もがためらう中、二人の候補者が競りに参加。そのうち一人はペルティナクス帝の妻の父に当たる人物だったのでまあ遺恨がらみという感じだったのだろうが、最終的に競り落としたのはペルティナクス帝の元老院仲間だったディディウス・ユリアヌスという人物だった。
ちなみにコンモドゥスやペルティナクス帝のところでも触れましたが、コンモドゥスが自分の政敵になる可能性がある有能な元老院議員をあらかた皆殺しにしてしまったため、この時期の元老院はペルティナクス帝のようなごくわずかの例外を除けば後はろくな人材がいないわけで、ディディウス・ユリアヌスもどうやら後者のカテゴリーに入る人物だったらしい。「ローマをどげんかせんといかん」と責任感に燃えて改革を行なったペルティナクス帝とは対照的に、国家のことはあまりどうでもいい食いしん坊万歳な人だったらしく、おまけに金で帝位を買ったというあんまりな経緯から当初からローマ市民のみなさんにはそっぽを向かれていたらしい

さらに、このラテン系人種というのはドイツ人あたりと違って事前に全体の意思決定の上行動を起こすということをしないものだから話が余計にこじれる羽目になる。まずシリア方面軍が皇帝位のオークションなんぞ認めるかとばかりにシリア総督のペスケンニウス・ニゲルという人物を皇帝に担ぎあげ、ブリタニアおよびヒスパニア(イベリア半島ね)方面軍はブリタニア総督のクロディウス・アルビヌスという人物を皇帝に担ぎあげて対抗。さらにパンノニア(現在のオーストリア付近からハンガリー、バルカン半島あたりのドナウ川流域)総督のセプティミウス・セウェルスという人物が軍団の推挙という形でこれまた皇帝を僭称。ペルティナクス帝を入れて同じ年のうちに5人もの皇帝が乱立したというので五皇帝の年と言ったりもしますが、要するに帝位争いの内戦状態になってしまった

いやだからね、いくら当時は電話もインターネットもない+ローマ帝国領も莫大に広いとは言ったって、連絡しようと思えばできないことはないんだから、ドイツ人みたく計画性を持ってやりなさいよローマ人。という一言に尽きますが(笑)。
この結末はひとまず後編に続くということで、今日はこのあたりで。

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