協調性がないというとどうかと。それと今日は経済学。

第二次大戦後からこのかたずっと揉めているパレスチナだが、ここのところまたイスラエルがガザ地区侵攻したり、ヒズボラ倒しに何故かレバノンにいきなし侵入したり、それをイランの大統領に某イスラエルではおそらく放送禁止なものと同じだといって非難されたり、大変なことになっているわけだが。で、何にも話題になってないような気がするが、実は今サミットもやっていたりするので(今回特に存在感がないな~(笑))、それに関して何か言うかと思っていたら、案の定アメリカの横槍で曖昧な表現にとどまったらしい。ロシアとフランスはイスラエルを止めろと言ってたらしいですがね。そしたらそれと同時にイギリスのブレア首相が、国連のアナン事務総長といっしょに「レバノンに国際部隊を派遣しよう」という声明を出していたというか、ブレアさん、あなたサミットの方は?(笑)。まあ安保理といいサミットといい、ある意味結束を求めてはいけないというか、歴史的に見てもどうもまとまりようのない人々の集団だから、ブレア首相のぬけがけも正しい判断と言えなくもないのだが。しかし、だから昨日もイギリスは絶対他をまとめようというようなことはしない国だと言ってたのだが(笑)。その矢先だ。

さて、その泥沼のパレスチナ問題はまだ先だ。とりあえず第二次大戦へのカウントダウンだが。
ここでいきなりだが経済の話を少し。といってもご安心を、別に『ビューティフル・マインド』なナッシュ均衡の話とかゲーム理論の話ではない。マクロ経済学(マグロではない)をちょっとだけ。まあ経済学と言っても、ヨーロッパではそもそもルネサンスとか大航海時代が起こるまで経済らしいものはあまりなかったわけで(少しはあったが)、資本主義体制となるともっと後の産業革命の頃までないようなものだから、話はさくっと18世紀からはじめられるわけだ(笑)。さて、一応ヨーロッパで最初に産業革命が起こった国はイギリスである。だから必然的にその産業革命初期の経済理論もイギリスで生まれた。本当はスコットランド人だが、アダム・スミスである。スミスという名前はエアロスミスだのウィル・スミスだのエージェント・スミスだの山ほどある名前で区別がつきにくいので「アダム・スミス」と覚えてください。「母と友人と書物が人生の楽しみ」という、満たされているのかもしれないが一抹のさみしさのただよう一生を送ったアダム・スミスは山のように論文も書いていたらしいが、晩年自分の手で焼却している。そんな話はさておき、残ってる論文および著作『国富論(諸国民の富)』の中で彼は何を言ったかというと「労働こそが富の源泉だ」と資本主義を強化、そして個人の自由競争を奨励し、それにより個々人の意図とは別に「神の見えざる手」により社会全体の利益が達成されるとした。要するに「自由にやらせときなさい、そうすればうまくいくから。国家も介入してはダメ」とひとことで言えば自由放任主義いかにもイギリスらしいが。この考え方は後に、「国家は経済活動その他に介入するべきじゃない。国防と治安維持だけやってりゃいいの」という「夜警国家」の考え方に結びつく。また、政府にかかるコストが少ない「小さな政府」の考え方でもある。

このアダム・スミスらが唱えた経済学は「古典派経済学」と呼ばれているが、こんなやりっぱなし経済でいいのか(笑)。というので、最初にアダム・スミスというか資本主義にいちゃもんをつけたのがマルクスである。19世紀。ユダヤ系ドイツ人だが、危険人物だというので追い出され、ロンドンに亡命。食い詰め一家を親友のエンゲルス君に丸ごと養ってもらい、ついでに私生児も押し付け(笑)、貧乏が原因ではないと思うがフロにはほとんど入らなかったそうで、ついでに写真ではすごいなあ、床屋も嫌いだったんじゃないかという風貌だ。彼がタダの大英図書館に通いつめて書き上げたのがあの『資本論』。まあこの人プータローみたいなものだったから山ほど時間はあったわけで他にも山ほど本を書いているが、はしょって言えば、当時産業が発展して工場労働者が増えたと言うのに、労働基準法はまだないから労働者は劣悪な環境で働かされていたわけで、あと労働者はいくら働いても貧乏なのに、工場主など金持ちは自分が働いているわけではないのにますます金持ちになるという、この資本主義の構造を矛盾だとマルクスは言うわけだ。だからみんなが平等に働き、会社も経済も金持ち一人のものではなくみんなのものにして国家が握り、その国家がちょうどいいように計画と統制を行い、平等に利益を還元してもらう平等な社会主義を唱えた。あともうひとつ、人類の歴史は階級闘争の歴史だと言う。例えば絶対主義のもとで抑圧されていた市民が市民革命を起こして政権を取ったように、今労働者も革命を起こして資本家を追い出して労働者=プロレタリア政権を作るというんだな。で、そのために「万国のプロレタリア団結せよ」と言っている。というわけで、マルクスの場合は社会主義政権を実現する前提として「革命で資本家を追い出す」というのがあるわけだ。そうじゃない社会主義ももちろんあるわけで、だからマルクスの社会主義を特にマルクス主義と言ったりもするのだが、まあ今回は社会主義の代表ということでマルクスを出しときました。他にもこの時期たくさんあったのだが。そういうわけで資本主義やってる国からは嫌われるわけだが(特にアメリカ)。あれ、イギリスは? って、あそこはまあ、あらゆる意味で例外だから(笑)。

で、ここで前回の問題の続き
アダム・スミスが自由放任な経済を唱えた頃は、まだ産業革命と言っても綿工業中心だった。だからアダム・スミス型の経済でも別に破綻しないわけだ。シャツは一枚買ってもまた次に買うでしょう。需要はあるので。ところが、前回の20世紀のアメリカもこのアダム・スミス型のことをやってるわけだ。ところが作ってるのは自動車であって(他にもあるがわかりやすくこれで)、シャツではない。というわけでどうなるか?

という答えは次回。おっと、ケインズ君まで行かなかったが、今日はこのあたりで。
いやすみません、回答引っ張って(笑)。

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