SF風味ファンタジーの。

ボーイ・ミーツ・ガール。

空のあらゆる鳥を (創元海外SF叢書) - チャーリー・ジェーン・アンダーズ, 市田 泉
空のあらゆる鳥を (創元海外SF叢書) - チャーリー・ジェーン・アンダーズ, 市田 泉

というこちらの本。
アメリカの作家によるネビュラ賞・ローカス賞・クロフォード賞の三冠に輝いた長編小説。

ネタバレなしでさわりだけいくと、舞台は現代か少し先の未来。動物の言葉がわかる魔法使いの少女パトリシアと、ネットで見つけた回路図からタイムマシンを作った天才少年ロレンスはその才能のせいもあってか周囲から孤立し、いじめを受けたりしていて、その境遇から友情をはぐくむのだが、二人が将来世界を滅亡させるという予言によって引き裂かれてしまう。それから十年後、異常気象や環境破壊の進む中で、パトリシアは自然を重んじる魔法使いの一員として、ロレンスは環境破壊の進んだ地球を捨てて人類を救おうとするプロジェクトの一員として、対立する組織のメンバーとして再会する。という。

自然か人類か、というか自然環境の方を守るべきか、それとも自然もろとも犠牲者を出すことになろうと人類の文明の方を優先すべきか、というのは現在にも通じるテーマ
それを魔法使いと科学者という、まったく思想も異なるし、危機に瀕した世界を何とかしようとする際にとる手段も違っている人々の対立という形で描いているというのがユニークだし、ワームホールや人工知能(このペレグリンというのがまたいい味を出している)が出てくるものの、あとがきでも言っているようにどちらかというと寓話っぽいストーリーというか。
特に後半、正反対の思想と手段を取る魔法使いと科学者の対立でどうなるのか、というあたりとか、結末とか。ストーリーには触れられないけど、こういう方向に行くのかとか。タイトルとかもなかなかいいし。面白かったです

というわけで今日はこのあたりで。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント