フォークランド紛争以来の。

土曜の議会開催というと大変なことのようだが、実際もう離脱期限が今月10月末だからな、イギリス。

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という議会で、先日ボリス(ジョンソン英首相)がEUと合意した離脱協定案を審議することになったのだが、離脱案の採決の前に、先に議会で可決した「合意なきBrexit」を阻止するために離脱期限延長を求める法案に基づいて離脱期限延長を求める(ややこしいな)レトウィン案の採決を行ない、322対316で可決

https://www.bbc.com/news/uk-politics-50095368

それでとりあえずボリスは離脱期限延長を求める書簡をEU議長に送ったようなのだがそれに署名はなく、同時に離脱期限延長を求めるとした手紙は間違いだからという署名入りの手紙を送ったとか、絶対に今月末にBrexit をするとか息巻いているようだが、それって法律上も外交上も許されることなんだろうか

というのと、ボリスの離脱案の採決自体は持ち越しになっているので、まだどうなるのかわからないのだが、この離脱案がまたいろいろと問題だらけで、野党から集中砲火を浴びていたが。
というのもこの離脱案、内容の9割方はどうやら既に議会で3度も否決されたメイ前首相の離脱案と変わらないらしいうえ、メイ案にあった離脱後も雇用や環境基準などでEUの基準を守るかどうかといった部分がごっそりなかったり曖昧になっていたりするらしい(野党がさかんに批判していた)。何よりボリスのような離脱強硬派がメイ案に反対していた1番の理由と思われる北アイルランドの国境管理をめぐって、国境地帯にバッファゾーンを設けるとかトンチキなことを言っていたが、さすがにそれはなくなったにしても、代わりに北アイルランドをEU加盟国のアイルランド側に放り込んでブリテン島とアイルランドのあいだで国境審査を設けるというような形になるらしいので、そりゃ与党保守党と連立組んでるDUPはユニオニストなんだからこんな案認めるはずないよな。さらに言えばスコットランドのSNP(スコットランド国民党。これを民族党とか訳すのやめてほしいんだけど、日本のメディアって一回どっかが訳したらその訳語を使い続けなければならないルールでもあるのか?)も、北アイルランドだけそんな特権的な立場を認めてスコットランドをないがしろにしやがってと怒り心頭。とにかく四方八方集中砲火で、「メイ首相の案より悪い」と言われていたが、まあ、そうだろうな、こんなやっつけの案(ちなみに議会でそう言い放たれた瞬間、大写しになった議席にいたメイ前首相はニヤリと笑っていた。まあそうだろうな、自分のときはボリスにさんざん引っ掻き回されていたもんな)。

一方採決が行われていた議会の外ではロンドン中心部を埋め尽くす勢いで、議会で勝手に決めず再度の国民投票を求めるPeople's Vote のデモが行われていて、離脱強硬派の保守党議員は議会を出る際警察に守られて出たらしい。

ボリスの離脱案を国民投票にかけるという案もあるようだけど、それやボリスの離脱案などの審議は来週に持ち越しだが、どうでしょうねえ、与党保守党はただでさえhang parliament だったところへもってきて、先月のボリスの議会の事実上閉鎖やら何やらをめぐる騒動で大量の造反者を出し、連立を組むDUPにもそっぽを向かれ、少数与党に転落しているしな。とはいえ、野党側も一枚岩ではなく、離脱派の議員もいるわけだから、そのあたりがどうなるか。

というかやはり今月末の期限を目前にしてもすんなりとはいかないというか、そもそもそんなにスムーズにいく話ならここまでこじれてないというか。

さて、どうなることやら。
というわけで今日はこのあたりで。

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