これは。

なかなかバリエーションと意外性に富んだ短編集。


ディオゲネス変奏曲 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
早川書房
陳 浩基

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何しろタイトルからして『ディオゲネス変奏曲』だものな
収録作にはそれぞれ作者がイメージしたクラシックのタイトル&解説というかあとがき付きだし。

というこちら、大学生たちが講義室に紛れ込んだ「X」の正体を暴く本格ミステリ「見えないX」から、時間を売買できる世界を描いたSF「時は金なり」、密室ミステリや倒叙もの、サイコスリラー、特撮ヒーローものな設定のミステリ(!?)からごく短い習作まで、バラエティに富んでいる。どれもひねりがきいているというか、どんでん返しというか、意外な結末というか。それで短編集なのに一気読みですよ。
で、ミステリなのであまり詳しく中身に触れられないが、個人的には最初に収録されている「藍を見つめる藍」の展開にあっと驚いた。「見えないX」も意表を突かれたけど。

ちなみに作者は香港生まれで多分香港在住なのだろうけど、香港を舞台にした作品もあれば、ニューヨーク、もしくはどこと述べられてはいないが欧米っぽい舞台の作品もある。
中国語圏のミステリは、どうなんですかねえ、SFで中国本土ではやはり検閲などがあって厳しい状況という話を聞くけど、ミステリもなのかな。そんななか日本でもこうして紹介されるというのはありがたいことだ、ハヤカワさん。
これからもこの作者の他の作品をはじめ、いろいろ紹介していってくれるといいな

という、ミステリからSFまで、バリエーションと意外性に富んだ短編集。おススメです

というわけで今日はこのあたりで。

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この記事へのコメント

Pumpkinface
2019年06月27日 22:00
また面白そうなものを…。ディオゲネスって、アレクサンダー大王が、アレクサンダーでなければディオゲネスでありたいと言ったとか言われる樽の哲学者?
ちなみに原語は中国語なのでしょうか。
ニヤリ本舗@管理人
2019年07月01日 11:02
お久しぶりです。
いや、タイトルはそのディオゲネスから作者がつけたらしいですが、別にディオゲネスが出てくるわけじゃないです。
ついでに原語は中国語です。最近中国(というか香港・台湾含めて)発のミステリやSFも面白いんですよ。英語で紹介されているものもありますよ。

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