昨年は金環日食に金星の太陽面通過と。

天文ショーが続いた年だったが、そういえばもうひとつ「もしかしたら近々起きるかもしれない」と言われていたことがあったんですよね。いや、もう現地では多分とっくに起こっていると思うのだが

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こちらは冬の夜空にちょうど今見えるオリオン座
まあ晴れていればという条件付きであって、うちの地方はこのところ全く見えませんけどね(笑)
このオリオン座のα星、三つ並んだ星の左上にある赤く輝くベテルギウスが2012年前後に超新星爆発を起こすと言われていたんですがね
ただしベテルギウスは地球から640光年=光の速さでも640年かかる距離にあるため、この場合爆発しているなら640年前に爆発していて、その光が今頃地球で観測されるかもしれないということになるわけだが。640年前というと14世紀後半、百年戦争の初期でワット・タイラーの乱が起こったり『カンタベリー物語』が書かれた足利義満が金閣寺作ったりしていた頃か。

ちなみにベテルギウスは1000倍ほどもあるという超巨大な赤色巨星。太陽系で言うと太陽から木星軌道までをすっぽり飲み込むくらいに巨大な星らしい。
で、恒星というのは基本的に宇宙の初めの頃にできた水素とかヘリウムとかを内部で核融合し、炭素や鉄などのより重い元素を内部で作りだして輝いているわけなのだが。そのうち太陽のような比較的質量の軽い星はまあ言ってみれば燃料を使い尽くして真っ白に燃え尽きた白色矮星になって一生を終えるが、ベテルギウスのような巨大で質量の大きな恒星は最後には、まあいろんなパターンがあるのだけど、ものすごく簡単に言えばあまりにも質量が大きくなりすぎて重力による収縮を支えきれなくなって爆発を起こすらしい。それが超新星爆発なのだが、その場合は爆発する前にぐっと収縮が起きるのだそうで。そしてNASAによれば、近年ベテルギウスは急速に収縮していて15年間で15%も縮んだとか、ベテルギウスが激しくガスを放出しているらしいとのことで、いつ超新星爆発が起こっても不思議ではないとのこと

まあしかし、その「いつ起こっても不思議ではない」というのは、宇宙的尺度での話と思われるので、ひょっとしたらまだ先の話かもしれないんですけどね
ちなみに超新星爆発が起きるとガンマ線バーストなどにより近くの惑星は一瞬にして焼け野原になるとか言う話ですが、ベテルギウスの場合は640光年も離れているので特に地球には影響はないとのこと。ただし、もしも起こったらその明るさは太陽が2つできたかのように昼間でも観測できるほどで、それは数カ月は続くという話だから、見逃がしようのない壮大な天文ショーにはなりますね。超新星爆発自体は宇宙規模ではそれほど珍しい現象でもないらしいんですが(その爆発の結果、窒素や酸素や炭素やケイ素や鉄やもっと重い元素が宇宙にばらまかれ、それがひいては今地球や猫様や人間を作る原料になっているのだからして)、何せ宇宙は広いので、地球から観測できるものというとそんなに頻繁にはないですよね。人類の歴史をたどれば超新星爆発と思われる記録がちらほらあったりもするのだが、そんなに何度もではないし。もし近々、というか生きている間に観測できればすごいことですよね。

とはいえ、今ちょうどしぶんぎ座流星群とやらがピークらしいのだが、例によって冬場は空はほとんど雲に覆われているうちの地方ではまず観測はできないだろうという話で。このベテルギウスの超新星爆発も冬場に起こったら見えないんじゃなかろうか(笑)。いや、昼間でも見えるほど明るいというから、大丈夫なのかな。

というわけで今日はこのあたりで。

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