というわけでうっかりと。

脱線していくわけですがね(笑)

それもこれも17世紀のバロックなライプニッツのせい(笑)。そもそもCERNのLHCという実験施設について話をしていたはずなのに、何をどうしたらこうなるんでしょうねえ、モナドロジー(笑)。とりあえずモナドというのは、
1.それ以上は分割できない、自然界における「真のアトム」。わざわざ「真の」と付けているので、単なる原子とは違うと言っているわけだが。
2.というのも、どうやらモナドには知覚能力のようなものがあるらしい

というモナドだが、どうやらライプニッツが下敷きにしている(影響を受けている)らしいのは「万学の祖」アリストテレスと、 「我思うゆえに我あり」な大陸合理論デカルト(平面座標を発明した数学者でもありますな)。
まあアリストテレスは万学とは言わないまでも文学から論理学から倫理学から政治学から自然科学から何でもやっているし、中世から近世のヨーロッパにはそれこそアリストテレスが原因で連続殺人が起きるほどの絶大な影響力を持っていた(『薔薇の名前』(笑)。いつ文庫に落ちるんだろう(笑))ので、ヨーロッパ人のライプニッツには避けては通れない存在だっただろうが。
ちなみにアリストテレスの師匠がプラトン。この二人の主張については、この絵を見るとわかりやすいのだが。

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ちょっと小さくて分かりにくいかもしれないが、ヴァチカンにあるラファエロ作「アテネ(アテナイ)の学堂」という、古代ギリシャの哲学者たちが一堂に会した架空の場面を描いた絵です。この絵の中にラファエロ本人がこっそり紛れ込んでいたり、ライバルのミケランジェロや尊敬するダ・ヴィンチをモデルにしたりといろいろ面白い絵なのだが、この中央にいるのがプラトンとアリストテレスの師弟コンビなんですな。こちら拡大。
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このうち天を指差している年を食った方がプラトン(モデルはダ・ヴィンチと言われている)、反対に地面を指している若い方がアリストテレスで、このポーズが彼らの思想をそれぞれ示していると言われている
プラトンのポーズは「イデア論」すなわち天上だかどこだかこの世を超越したところに完璧なイデアの世界というのが存在するというんですな。そして現実の世界はそのイデアがゆがんだ形で投影されたものに過ぎないと。ちなみにイデア→ideal(理想、架空)の語源ですね。そういうちょっと理想主義的なところがあるというのか、例えば「プラトニック・ラブ」というのもプラトンが語源と言われてますが、そんな感じというのか(まあプラトンの場合は必ずしも女性相手とは限らな(以下略))
それに対してアリストテレスは、現実を見ろというのか、地面を指している。よく理想主義のプラトンに対して現実的なアリストテレスと言われるわけですが、そんなこの世ではないどこかにイデアの世界が存在しているなんておかしい、この世の事物はこの世の事物だけで動いてるんだとしたわけですな。 「形相(エイドス)」「質料(ヒュレー)」と言ってますが、これが実体だとする。例えば、ここに一本の木があるとする。その木はそのままでは木という素材=質料だが、切って材木に加工して家を建てるとか、あるいは仏像を造るとかすることができる。そういった他と区別されるような、事物に内在する本質的な特徴を形相といい質料は形相を現実にすること(現実態)を目的として変化・生成する(目的因)とした。この「この世の変化・生成などあらゆる運動は現実態を目指すという目的が原因」というような世界観は、まあさほどキリスト教と相容れないこともないので、おおむね受け入れられていたんですな。ところがそれに対し、17世紀の科学革命の時代になっていわばイチャモンをつけるのがデカルトをはじめとする自然哲学者(という区分にしておこう)たちなのだが

というか話が一体どこへ逸れていくんでしょうねえ(笑)
とりあえず今日はこのあたりで。

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この記事へのコメント

bumpkin
2008年04月23日 23:04
プラトンの場合は以下略でしたか。勉強になります…って、またそんなとこだけ(笑)。『薔薇の名前』はとっくに文庫化されてると思いこんでました。まだだったんですね~。
ニヤリ本舗@管理人
2008年04月24日 14:57
いやあ、プラトンの話はわりと有名ですが(笑)。そして『薔薇の名前』は、実はまだ文庫化されていないんですよ、確か。何故でしょう。
絵本のまち有田川
2020年01月12日 15:11
 自然数は、[絵本]「もろはのつるぎ」で・・・

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