回転猫目歴史儀英国製

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zoom RSS 今日は週末なので。

<<   作成日時 : 2011/02/05 19:51   >>

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一気に読了。


わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
早川書房
カズオ・イシグロ

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まあ邦訳の方で読んだので(笑)
え〜と、一応内容的にネタバレになるんじゃないかと思うので、以下今から読みますという人は回れ右

最初に全くどうでもいいんですが、表紙がテープなので、テープに何か衝撃の告白でも吹き込まれていてそれが今明らかになるみたいな話かと思ったら、全くそういう話ではありませんでした(笑)というかそれ、多分カズオ・イシグロの作風じゃないし(むしろミステリー作家じゃないか?(笑))
物語はキャシーという女性の回想という形で進み、十六歳まで過ごした「ヘールシャム」という謎の施設のこと、そこで出会ったかけがえのない友人との関係、保護官と呼ばれる大人たちの隠し事、といったことが語られていくという、材料だけ取り出せばミステリーっぽい材料なんですがねそれをあんまり感情に走らず、むしろ突き放すような淡々とした語り口で描くあたりがアンダーステイトメントといいましょうか。結局この施設の子供たちは一体何なのかといえば、いつか他の人に「提供」をするための存在だということで、これがハリウッド映画なら自分たちにも生きる権利があるのだ!! とか言って反乱起こすとか、世論に訴えるとか、そういう展開になりそうなんですが、この物語はそうならないんですよねえ。登場人物たちはそういった背景をもうそういうものだと受け入れてしまっているかのような。作者は「人は自分に与えられた境遇をどこまで受け入れられるかといったことに興味がある」といったようなことを言ってましたがじゃあそんな登場人物たちがどういった結末を迎えるのか、というのは読んでのお楽しみという。

というかこれ、逆に映画でやろうとすると結構難しいんじゃないでしょうかねえ。どんなふうになってるんだろう。
あとどうでもいいんですが、英語って一人称は男でも女でも「I 」なわけですが、日本語はそうじゃないわけで、一人称をどう訳すかって難しいですね、という。いや、個人的な印象として、登場人物の男の子の一人が「おれ」って言ってるのが何だがしっくりこなかっただけです。あくまで個人的なイメージですが。

というわけで今日はさくっとこのあたりで。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
「I」で読みました。どうしてもわからない箇所は図書館の邦訳で。Iは読むときの気分でいろいろ変わりました。「おれ」と訳した子が途中「僕」みたく感じたら、訳者はどうするんだろう?
はまじま
2011/02/06 17:08
おおっ、原書の方で読まれたわけですね。
でも実際この物語って、日本で言ったら小学校低学年あたりの年齢から成人後まで幅があるわけで、子供の頃と大人になってからで一人称が変わるってことはあると思うんですけど。まあそんなふうにしちゃうと、必ずしも時系列どおりに話が進んでるわけじゃないので読者が混乱するかもと思ったのかもしれないですが。
そういえば以前何かのエッセイで、翻訳家の方が日本語の一人称でどれを選ぶかが難しいと言ってました。そうですよねえ、例えばフィリップ・マーロウ(チャンドラーの)やムーミンが「おれ」とか言いだすとどうも違和感ありまくりだし(笑)。
ニヤリ本舗@管理人
2011/02/06 20:59

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