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help リーダーに追加 RSS 本日はバベルの小山から。

<<   作成日時 : 2008/12/18 15:09   >>

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読了本の中からこちらをどうぞ


アインシュタイン・セオリー (ハヤカワ文庫NV)
早川書房
アルパート マーク

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まあ他にも進化論と病気の関係の本とか地質学の本とかルネサンスの思想の本とかアーサー王伝説関係の本とかミステリとかコミックとか読了しているわけですが、って何ですかこのまとまりも共通項もなさそうなラインナップは(笑)私の乱読さ加減(しかもどこか微妙に偏っている(笑))がよくわかりますね

それはさておきこちらの本、原題"Final Theory" 、邦題「アインシュタイン・セオリー」、多分表紙の人間もアインシュタインなんでしょうかね物理学風味のサスペンスというんでしょうか? 当ブログをご覧いただいている方には、
1.現在の物理学の土台になっているのは二十世紀初めに登場した相対性理論(特殊・一般)と量子力学
2.この二つはハブとマングースのように仲が悪い

ということはご存知ですね?(ニヤ)。さらに、
3.自然界には「重力」「電磁気力」「強い力」「弱い力」の四つの基本的な力がある
4.言ってみれば「重力」=時空の形は一般相対性理論の世界で残りは量子力学の世界で記述されているのだが、これら全てをひとつの理論で表すことができないか、というのが美しい調和の王国の住人の物理学者のみなさんの野望であり、LHCやひも理論が出てくるゆえんだったりする

そして量子力学の、ミクロの世界は確率的な世界だというのを「神はサイコロを振らない」と否定したアインシュタインも晩年は量子力学的世界を相対性理論に組み込んで全てを一つの理論で説明する「統一場理論」に打ち込んでいたわけですが。しかし当時は「重力」「電磁気力」は見つかってましたが後の二つはまだ見つかっていなかったので、どちらにしろこの試みは挫折したわけですが。

というのが大変長い前置きで(笑)。この小説は「実はアインシュタインの「統一場理論」は完成していた」とするもので、それがもたらす危険を危惧したアインシュタインが当時の弟子たちに理論を託して隠していたと。しかし現在になってその弟子たちが次々に襲われて拷問される事件が起こり、どうやら誰かが「統一場理論」の存在を嗅ぎつけて手に入れようとしているらしい。主人公はかつて物理学を専攻していた科学史家で、恩師がたまたまそのアインシュタインの弟子の一人だったおかげで死の間際に呼び出されて理論の隠し場所を解く鍵を託されてしまい、おかげでその襲撃者やらFBIやらに追われる羽目になるという。主人公を助ける昔の知り合いはひも理論(というかM理論か)学者で、FBIはともかく襲撃者は「統一場理論」を理解できるようにとにわか仕込みの物理学者LHCではないが大型加速器も出てくるし、M理論でおなじみの十次元のブレーン・ワールドも出てくるし、う〜ん物理学まみれのサスペンスだなあ(笑)。まあしかし作者も物理専攻の科学ライターらしいためか、素人を置き去りにしちゃってるというかあまり詳しい説明をしないままブレーン・ワールドとか出てきちゃいますからねえ(笑)。まあしかしどことなく"Angels and Demons" か『ダ・ヴィンチ・コード』のような感じのサスペンスというか、大変読みやすくはありますよ。この文体にNeal Stephenson氏のような長いおしゃべりと説明は確かに詰め込めないんですよね(笑)。まあそんなわけで補足説明を付け加えるなら、

5.全ての力を統一するためのM理論ではクォークも力の粒子もものすご〜くミクロの世界の素粒子は全て粒子ではなくてひも。無印のひも理論には今年のノーベル物理学賞の南部さんも提唱者の一人ということになるかな?
6.そのひも理論が破綻しないためには次元が四次元ではなくて少なくとも十次元は必要らしい
7.さらに最近の研究では、我々の世界はさらに高次元の中に浮かぶ十次元の膜(ブレーン)で、「重力」以外の粒子はそのブレーンにくっついていてブレーンの外には行けないが、「重力」はブレーンにはくっついていないドーナツ型のひもになっているらしく、自由にブレーンの外に行けるとか、別のブレーン・ワールドが存在するとかいうことになっているようだ

という感じですかねえ。

というわけで今日はさくっとこのあたりで。

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